俺は奥さんに対して、なぜ助けようとするのか考えた。奥さんは苦しんでいるのに、なぜパソコンに入ってる動画も削除したくないのか。なぜ、ビデオテープを渡すのを拒んだのか。何度考えても思いは同じだ。偽善の気持ちが理性を保たせているだけ、所詮、本心は犯人と同じだ。正直、あの憎い犯人が羨ましかった。俺はパソコンにむかい、レイプの一部始終を観ていた。やはり不自然だ。用意周到に準備され撮影されている感じが気になる。俺は動画を観ながら、あの最初にみた強烈なシーンを思い出した。犯人が逃げ出した裏口も壊されている形跡はない。リビングを通り階段へむかう途中も、荒れている形跡もない。奥さんの話じゃ背後から羽交い締めにされ、寝室に連れて行かれたと。いくらなんでも多少は抵抗しただろうし、何にも散らからずいくだろか。偶然何にも触れる事なく、スムーズにいったんなら、ありえるだろうし、決定的な証拠にはならない。だが不自然さは増していた。階段を登り、奥さんの恥ずかしい姿を見た時、引き裂かれたパンスト姿だったが横に剥ぎ捨てられてたのは、白いブラウスだけだった。出勤前にという話だったから、本来なら夏用のベストにタイトスカートが剥ぎ捨ててられないとおかしい。それに犯人はビデオカメラは持っていったが、三脚は持っていってない。あの時は動転して、気にもならなかったが、確実にあった。普通に考えて証拠になるものを残していくだろうか？だんだんつじつまが合ってきた。突然の俺の訪問に焦り、二階の窓から様子を観ていたんだろう。自宅にも電話していたし、従業員から奥さんの携帯にも電話してた。奥さんも犯人も仕事の関係者だとわかっていたはずだ。俺が車に乗り込むのを確認して、走り出した後に、裏口から出て行けばよかったものの、焦り確認せずに俺がチャイムを押すと同時に出てしまい足音に気付き慌てて塀を乗り越え逃走したんだろう。犯人は人影を観られてた事、まさかもう一度戻ってくるとは思ってなく確認をおこたわったのがミスだった。予想外のハプニングは俺が自宅へ上がり込み、犯人は後に戻ってくる予定だったんだろうが、放置された奥さんの姿を観られた事。自分達に落ち度があれば不法侵入とも言えないし、騒ぎ立てる事も出来ない。ビデオをネタに脅されているのも嘘で、俺が言った言葉に便乗した作り話だろう。じゃぁ、奥さんが裸になりアザや生傷をみせパイパン姿までみせたのは？奥さんと犯人の性癖を逆手にとった行動か。単に嘘に信憑性を持たせる為の同情を誘う行動か。俺は会社に有給願いをだし、一週間休む事にした。一番の不自然さは、携帯、事務所に脅迫電話があると言ってた事。本当に嫌な思いして、本当にレイプされたなら、自宅、事務所も押さえられてたら恐くて堪らないと思う。その夜、奥さんは帰ってこなかった。携帯にもでない一応自宅にも電話したがでない。もし予感が的中していたら、自宅で淫らな行為を行っているだろうと思い。社長宅へむかった。社長宅は真っ暗で誰もいない様子。あまり長居してると怪しまれるから退散しようと、その時、ジョギング帰りの隣の奥さんと遭遇した。あら！今晩は！こんな時間まで仕事？あっはい。大切な書類を届けにと、とっさに嘘をついた。隣の奥さんとは、社長宅にお邪魔するとき、何度も顔を合わせているし、社長からも直接紹介されたこともあり、変に疑われずに済む。ホッとしていた時、隣の奥さんはMちゃん大丈夫かしら？社長の奥さんの名前だ。えっ何がですか？旦那さんには絶対言わないでね。はい。言いません。時間ある？はい。あります。俺は社長宅むかいの家に連れていかれた。その御宅の奥さんも顔見知りで安心して上げてくれた。あの、話と言うのはと切りだすと。Mちゃん最近、怪しいわよ。そうそう旦那さんが出張になった次の日から作業着きた男が頻繁に来るから改装か何かしてるの？って聞いたら庭の手入れとお風呂のリフォームをしてもらってますって言うのよ。あっでも何で社長の出張のことをご存知なんですか？出張に出かけるって朝、挨拶に来られたもの、自分は留守にしますが家内のことよろしくお願いします。って。なんか変に思ったんだよねー。旦那さん何か危惧してる事でもあるのかしら。社長は奥さんに対して危惧してる事はないと思いますが…あら、そうならいいんだけど。ほら○○さんあれ。えっあれよ。あれ。あー言ってもいいのかな…構いません、絶対に口外しませんから。一度や二度ではないんだけど、悲鳴っていうか、そのあれよ。あーあれですか。それは事件性がありそうな声ではなく、心を許しているような声ですか？何か意味深ね。いやっ濁して言う言葉がみつかりませんで、すみません。うーん、そうね、どちらかといえば恋人同士みたいな感じかな。でもほらっなんかほらっビデオみたいなものかもしれないし。隣の奥さん達ははぐらかした。ちょうどその時、携帯へ着信が。社長の奥さんだ。すみませんと外に出て、電話にでるとすすり泣きした奥さんが言う。今、部屋に帰ってきたけど、居なかったから。すぐに戻ります。と電話を切った。隣の奥さん達に仕事で急用ができたからと伝え、絶対言わないでねと念を押され急いで帰宅した。
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俺は奥さんに対して、なぜ助けようとするのか考えた。奥さんは苦しんでいるのに、なぜパソコンに入ってる動画も削除したくないのか。
なぜ、ビデオテープを渡すのを拒んだのか。
何度考えても思いは同じだ。
偽善の気持ちが理性を保たせているだけ、所詮、本心は犯人と同じだ。
正直、あの憎い犯人が羨ましかった。
俺はパソコンにむかい、レイプの一部始終を観ていた。
やはり不自然だ。
用意周到に準備され撮影されている感じが気になる。
俺は動画を観ながら、あの最初にみた強烈なシーンを思い出した。
犯人が逃げ出した裏口も壊されている形跡はない。
リビングを通り階段へむかう途中も、荒れている形跡もない。
奥さんの話じゃ背後から羽交い締めにされ、寝室に連れて行かれたと。
いくらなんでも多少は抵抗しただろうし、何にも散らからずいくだろか。
偶然何にも触れる事なく、スムーズにいったんなら、ありえるだろうし、決定的な証拠にはならない。
だが不自然さは増していた。
階段を登り、奥さんの恥ずかしい姿を見た時、引き裂かれたパンスト姿だったが横に剥ぎ捨てられてたのは、白いブラウスだけだった。
出勤前にという話だったから、本来なら夏用のベストにタイトスカートが剥ぎ捨ててられないとおかしい。
それに犯人はビデオカメラは持っていったが、三脚は持っていってない。
あの時は動転して、気にもならなかったが、確実にあった。普通に考えて証拠になるものを残していくだろうか？
だんだんつじつまが合ってきた。
突然の俺の訪問に焦り、二階の窓から様子を観ていたんだろう。自宅にも電話していたし、従業員から奥さんの携帯にも電話してた。
奥さんも犯人も仕事の関係者だとわかっていたはずだ。
俺が車に乗り込むのを確認して、走り出した後に、裏口から出て行けばよかったものの、焦り確認せずに俺がチャイムを押すと同時に出てしまい足音に気付き慌てて塀を乗り越え逃走したんだろう。
犯人は人影を観られてた事、まさかもう一度戻ってくるとは思ってなく確認をおこたわったのがミスだった。
予想外のハプニングは俺が自宅へ上がり込み、犯人は後に戻ってくる予定だったんだろうが、放置された奥さんの姿を観られた事。
自分達に落ち度があれば不法侵入とも言えないし、騒ぎ立てる事も出来ない。
ビデオをネタに脅されているのも嘘で、俺が言った言葉に便乗した作り話だろう。
じゃぁ、奥さんが裸になりアザや生傷をみせパイパン姿までみせたのは？
奥さんと犯人の性癖を逆手にとった行動か。
単に嘘に信憑性を持たせる為の同情を誘う行動か。
俺は会社に有給願いをだし、一週間休む事にした。
一番の不自然さは、携帯、事務所に脅迫電話があると言ってた事。
本当に嫌な思いして、本当にレイプされたなら、自宅、事務所も押さえられてたら恐くて堪らないと思う。
その夜、奥さんは帰ってこなかった。携帯にもでない一応自宅にも電話したがでない。
もし予感が的中していたら、自宅で淫らな行為を行っているだろうと思い。社長宅へむかった。
社長宅は真っ暗で誰もいない様子。
あまり長居してると怪しまれるから退散しようと、その時、ジョギング帰りの隣の奥さんと遭遇した。
あら！今晩は！こんな時間まで仕事？
あっはい。大切な書類を届けにと、とっさに嘘をついた。
隣の奥さんとは、社長宅にお邪魔するとき、何度も顔を合わせているし、社長からも直接紹介されたこともあり、変に疑われずに済む。
ホッとしていた時、隣の奥さんはMちゃん大丈夫かしら？社長の奥さんの名前だ。
えっ何がですか？
旦那さんには絶対言わないでね。
はい。言いません。
時間ある？
はい。あります。
俺は社長宅むかいの家に連れていかれた。
その御宅の奥さんも顔見知りで安心して上げてくれた。
あの、話と言うのはと切りだすと。
Mちゃん最近、怪しいわよ。
そうそう旦那さんが出張になった次の日から作業着きた男が頻繁に来るから改装か何かしてるの？って聞いたら庭の手入れとお風呂のリフォームをしてもらってますって言うのよ。
あっでも何で社長の出張のことをご存知なんですか？
出張に出かけるって朝、挨拶に来られたもの、自分は留守にしますが家内のことよろしくお願いします。って。
なんか変に思ったんだよねー。
旦那さん何か危惧してる事でもあるのかしら。
社長は奥さんに対して危惧してる事はないと思いますが…
あら、そうならいいんだけど。
ほら○○さんあれ。
えっあれよ。あれ。
あー言ってもいいのかな…
構いません、絶対に口外しませんから。
一度や二度ではないんだけど、悲鳴っていうか、そのあれよ。
あーあれですか。
それは事件性がありそうな声ではなく、心を許しているような声ですか？
何か意味深ね。
いやっ濁して言う言葉がみつかりませんで、すみません。
うーん、そうね、どちらかといえば恋人同士みたいな感じかな。
でもほらっなんかほらっビデオみたいなものかもしれないし。
隣の奥さん達ははぐらかした。
ちょうどその時、携帯へ着信が。
社長の奥さんだ。
すみませんと外に出て、電話にでるとすすり泣きした奥さんが言う。
今、部屋に帰ってきたけど、居なかったから。
すぐに戻ります。と電話を切った。
隣の奥さん達に仕事で急用ができたからと伝え、絶対言わないでねと念を押され急いで帰宅した。