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憧れの彼女の手の平で
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1 [たけし]
パスを取り忘れて書いたために中途半端になってしまいました。
申し訳ない。
続けます。
…飲み会のあとでうちに移動して飲むこと3時間ばかり。
すでに終電もなくなり、全員うちに泊まるモードに。
照明を落とし、懐かしい修学旅行の時のことなんて思い出しながら眠りに落ちそうになった時。
RRR…
無遠慮な携帯の呼び出し音がまったりとした空気を切り裂いた。
『もしもし?』
電話に出たのは、やはりと言うべきか、中尾だった。
『あ、いやー。今ツレの家なんすよ。いや、それはまずいっすよ。あ、はい…一応聞いてはみますけど…』
そう言いながら中尾はオレの部屋を出ていった。
よく話しが飲み込めなかったまた目を閉じ、眠りに落ちそうになった時…
近くで酔っ払いと思われる若い男たちの声が聞こえ、その歓声は徐々にうちに近づいてくる。
正和と伸二は寝ているのか起きているのか分からないが畳の上に横になっていた。
しばらく経ったのち、荒々しい男たちの声と共に我が家の玄関のドアが乱暴に開かれ、どかどかと中尾と3人の男と1人の女が我がラビットルームに入り込んできた。
正和と伸二も目を覚まし体を起こした。
侵入者3人の男のうち1人には見覚えがあった。
ギャル男みたいになってたけど、小学生の頃の同級生の田中だった。
田中はオレと目が合うと気まずそうに会釈した。
あとの金髪のゴリラみたいな大男と加藤鷹みたいな2人には面識がなかったが、中尾がいつも話す恐い先輩なのだということはすぐに分かった。
金髪ゴリラ『なんだ。冴えない家だな。ま、いーか。おい!中尾!ビール!』
はいっ!と悲鳴にも聞こえるような声を出して、中尾が勝手にオレの冷蔵庫からさっき買ったビールを取りだし、ゴリラと鷹に手渡した。
金髪ゴリラ『うめー。あ、君がたけし君?オレたち、中尾の先輩です。オレが遠藤で、こいつが三浦。』
三浦と呼ばれた加藤鷹がニヤニヤしながら手をあげた。
三浦『たけし君、今夜は泊めてくれてありがとね。オレの女紹介するわ。おーい!何してんだよ!早く来いっての』
三浦に呼ばれて玄関のほうにいた女が部屋の中に入ってきた。
入ってきた女を見て、オレは我が目を疑った。
オレの前で三浦某に肩を抱き抱えられる女。
それは紛れもなくオレの小中の頃の同級生で、オレがずっと片思いをしていた美夏ちゃんだった。
10/01 02:29
DoCoMo P906i
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