憧れの彼女の手の平で
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1.[たけし] 今から10年前、オレは地元の私立大学に通う大学生だった。 地元といってもオレの家から大学までは車で一時間ぐらいの距離にあったので、オレは大学の近くのアパートで一人暮らしをしていた。 その忘れられない日はバイトも休みで、家でプレステをしようと思っていた。 正直彼女もおらず、退屈な大学生活だった。 そんな時、中学の時の友達の中尾から電話がかかってきた。 中尾『おう、たけし、久しぶり。今日暇か?暇なら駅前のつべ八に来いよ。正和や伸二もいるからさ』 中尾はオレたちみたいな普通のヤツらとも付き合いがあったけど、どちらかといいとDQN寄りのヤツだったから、行くかどうか迷ったけど、親友の正和もいるというので、オレは家で独りでプレステやってるよりはマシと思い、つべ八に行くことにした。 つべ八に着くと懐かしい顔ぶれが。 小学生の頃からの親友で、東京の一流大学に進学した正和。 中学のバスケ部の仲間、伸二。 幼稚園の頃からの腐れ縁なんだけど、できれば縁をきりたい中途半端な不良の中尾。 そんなメンバーで飲み会は始まった。 相変わらず中尾の嘘臭い武勇伝には辟易したけど、それ以外は昔の思い出話や将来の話を語り合い、それなりに楽しい時を過ごした。 居酒屋を出て、いざ解散、と思いきや、正和が意外なことを言い出した。 『今日はもう少し飲みたいなぁ。たけし、お前んちこの辺でしょ?お前んちで飲み直さない?もちろん後片付けはするからさ』 中尾に言われたら、即座に断るこの申し出も、正和に言われたなら断るわけにはいかない。 オレは3人を我が素晴らしきうさぎ小屋に招待することにした。 …その後に起きる惨劇の事など想像だにせずに… 10/01 01:29 DoCoMo
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